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沈黙の船影
それは紅海での出来事
私と黒耀は千一夜物語について調べていて
マッサワ対岸の上陸地点での調査を終えて
アデンへ戻るところでした
狭い海峡では行きかう船舶を襲おうと
海賊船の群れが虎視眈々と狙っていました
私たちの船も彼らに見つかってしまい
戦闘を仕掛けられてしまいました

いつものように黒耀が停戦協定状を用いて交渉し
その間に私は戦闘海域からの脱出を図るという
2段構えで乗り切ろうとしていました

しかし海賊たちは停戦協定状を無視し
どんどん黒耀の船に近寄り
ついに接舷されてしまいました
接舷されてしまうと停戦協定状を使うことができなくなります

「こ 黒耀!」

思わず救助に向かおうとする私をラテルは止めました

「シャル船長 外科手術と修理を連打しつつ
 このまま進路を風下の戦闘海域外へ向けるのです
 大丈夫 黒耀なら乗り切れます」

冷静さを欠いた私の行動を諌めつつも
ラテルの顔からも血の気が引けていました

黒耀は4隻のガレー船に囲まれていたのです
私たちが早く戦闘海域から脱出しなければ
黒耀はもたないでしょう

じりじりと焦る気持ちを抑えながら
私は外科手術と修理を連打し
黒耀を援護します

「戦闘海域離脱まであと3 2 1 …離脱しました」

黒耀の船も満身創痍ながら海賊から逃れることができました



「ラテル 黒耀が追従してこないわ?」
「シャル船長 距離が離れすぎているようです」
「も 戻らないと!」

とそのとき黒耀の船から信号が発せられました

『自分は一人でも航行できるから
 シャルは先にアデンを目指して』

海賊が雲霞のごとく洋上を埋め尽くしているこの海域で
回頭し合流を試みれば今度は私の船が
戦闘をしかけられる可能性が大きいのは確かです

このまま二人とも海岸線ぎりぎりを航行するのが得策…
確かにそのとおりでした

私は後ろの黒耀の様子をハラハラしながら見守っていました


「船長! 左舷に無差別私掠海賊船が!」

.






後ろばかりみていたので
海岸線ぎりぎりを航行していたつもりが
やや離れ気味になっていて
海岸線と私の船の間に
アデンから出航してきたらしい海賊船が入り込んでいました
このまま進路を維持すれば仕掛けてくるのは明らか…

しかし…
私が逃げれば後ろから来る黒耀が襲われる
どうする…

悩む間もなく相手は無言で戦闘を仕掛けてきました
交渉の余地はないものか
当方が女性船長であることで甘くみてくれるかもしれない
そんな打算から
「きゃー」
と叫んでみました



相手からの反応はなし

ったく
同国人ですら平気でその手にかけるような輩は
他国人である私と交渉する気など全くないのだろう

重ガレーが猛烈な勢いで近づいてきます
出足でガレー船にかなうわけもありません

あっという間に接舷されました
当方はジーベック
船員を最大人数まで雇っていたとしても60人と
甘くみているのでしょう

な なめるなっ!
たとえ人は少なかろうと
いざとなれば一騎当千!
錬度100忠誠100の戦士たちなのだ

しかし…長期の白兵戦になれば
じりじりと押されることは必須
ならば…

私はジェイムズさんからいただいた撤収の鐘を
懐から取り出し高らかに打ち鳴らした

手馴れた船員たちは敵を押し戻し
船にかけられた橋を落としてすばやく白兵戦を終了した

「進路このまま 行動命令8実行せよ」

それは…2月までずっと使っていた暗号だった
いくつかの行動命令を登録することができるのだが
私は海事職を辞めたあとも
その行動命令を別のものに変更することはしなかった

いざ…というときのために
この行動命令だけは維持しておこう…
そう思っていたのだった

使うときがこないのが一番だったけど…

船員たちも久しぶりに聞く行動命令に
一瞬ハッとしてそしてすぐきびきびと行動に移った

「船長っ! 敵は我々の船尾方向に回りこみましたっ」
「いいえ 違うわ あれは白兵を終えたときに
 行動命令を出すのが遅れて進路変更にもたついてるだけ
 だとしたらチャンスはあるっ!
 進路このままっ!」

敵の目には私が戦闘に慣れていない艦長に映っているだろう
おろかにも敵の側面に船尾を見せ
一直線に戦闘海域離脱を目指しているように…

「敵船 進路を我々のほうに向けていますっ!」

そう船の速さで勝るガレーなら
もう一度拿捕を狙いに来るだろう
戦闘経験の少なそうな冒険用船相手なら
一直線に拿捕しに来るに違いない

来るなら来て見なさい
歓迎のプレゼントは用意してあるわ!

そして…
後方で派手な水柱が立つのが見えました

やった!
踏んだ!

敵船の動揺が伝わってきました
命令指示系統が乱れているのか
進路を変更するようすがありません
…いえ
たとえ変更したとしても
きっと間に合わなかったでしょう

そこは私が敷設した機雷群の真っ只中でした

そして…

20060506014609.jpg


私は自分よりも10以上も高段階の海賊を
打ち倒すことができたのです

私が戦闘している間に
黒耀はもう少しで戦闘海域するところまで
近寄ってきていました
本当に危ないところでした…



彼らから見れば
私たちはただ踏み潰されるのを待っているだけの
非力な獲物にしか映らないのでしょうね
でも…
弱さに苦しみながらも…
必死で自衛しようとしている獲物だっているのです
逆恨みはしないでください


今回の迎撃は100%運に恵まれたと思います
二度と味わいたくない…
正直な感想です…

アデンに入港し
傷ついた黒耀の船を直すために
再び洋上に出ると
機雷からのダメージから回復した無差別海賊が
アデン沖をゆっくりと周遊していました

私が出てくるのを待っているのか…
それとも別の獲物を待っているのか…

私に話しかけることもなく
沈黙したまま回遊する船影に気持ち悪さを感じ
私と黒耀はしばらくアデンで休息することに決めたのでした
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テーマ:大航海時代Online - ジャンル:オンラインゲーム

2006/05/06 01:50 | 航海日誌 | コメント(0) | Trackback(0) | pagetop↑
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