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災いの日 速やかに来るべし
バルタザールさんを救出してから
私はバルタザールさんがどうなったのか
確かめるのが怖くてマルセイユに近寄らずにいました
でも
それではだめですよね
なんのためにエドゥアルドが
命をかけてくれたのかわからなくなってしまいます

私は意を決してマルセイユへと向かいました
イレースさんはいつもと変わらない様子で
お店にでていらっしゃいました

私の顔を見るとなんとも言えない寂しげな表情を浮かべ
「あれからまだ目を覚まさないの」
とつぶやくイレーヌさん

.







生きていてくれるだけで
それだけでいい
バルタザールさんを連れて帰ってきたとき
そうつぶやいたイレーヌさんでしたが
これ以上昏睡状態が続けば
バルタザールさんの命はそう長くはないということは
嫌でも想像つきます

イレーヌさんの言葉にならないため息が
切な過ぎます

そのとき

奥の部屋から物音が聞こえてきました
あわててイレーヌさんと二人で部屋に駆け込むと
バルタザールさんが目を覚ましていました

よかった…

「なんだこの格好は!
 包帯だらけで歩けんではないか」

イレーヌさんと私の姿をみて
自分がマルセイユに連れ戻されていることを知り
不承不承ながらお礼を口にするバルタザールさん

喉が渇いたと訴えるバルタザールさんに
イレーヌさんは水を取りに酒場へと戻りました

バルタザールさんは
「水など飲めるか」
と言って

20060712193017.jpg


目に付いた葡萄酒のボトルを所望

私が手渡すと一気に飲み干されました

水を手に戻ってきたイレーヌさんは
その葡萄酒がディエゴさんから贈られたものであることを伝え
毒入りでは…と心配顔

「飲みなれたパルマの葡萄酒
 毒など入っていればすぐにわかる」

と豪語するバルタザールさんでしたが
イレーヌさんがなぜそのようなことを心配するのか…と
当然のごとく質問をしてきました

私とイレーヌさんは…
エドゥアルドから託された1通の書簡について
語らねばならなくなりました…
アルバ公とハイレディンとディエゴさんの癒着を示す書簡…
そして…エドゥアルドが命を落としたことも…

バルタザールさんは
言葉を詰まらせながら…

20060712193150.jpg



そうですよね…
私たちだけでも…
そう思っていてあげないと…

涙は見せられません…
悲嘆にくれていられるほど
事態は楽観できる状況ではないのです…

これからどうするか…
沈黙が広がります

するとバルタザールさんが葡萄酒のボトルに
細工がしてあることに気づきました
中身を飲み干さなければ決して見ることのできない細工…

ボトルの底に文字が焼き付けられていました

『災いの日 すみやかに来るべし』

バルタザールさんは自嘲するかのように自問します

20060712193109.jpg


「ディエゴは変わってしまった…
 今のあの人には 地位とお金のことしか考えていない…
 きっと ナタリアさんのことだって…」
イレーヌさんが悲しそうにつぶやきます

その言葉を聞いてバルタザールさんの表情が一変しました
遠い昔
バルタザールさんの想い人にして
ディエゴさんの妻となったナタリアさんが
ハイレディンに殺されたとき

復讐に燃えるバルタザールさんを押しとどめたディエゴさんが
同じ言葉を口にしたのでした

20060712193302.jpg


バルタザールさんは確信したようです
ディエゴさんが復讐を諦めたわけではなく
また復讐を神頼みしたわけでもなくその機会を待つ…
いや待つのではなく
ディエゴさんの持てる力を尽くして
機会を作り出そうとしていたのだと…

バルタザールさんは
ディエゴさんが葡萄酒に託したであろうメッセージ
葡萄酒の産地であるパルマに何かがあるはず
パルマへいかねばならん
と語り私の船に乗せてくれと頼んできました

昏睡から覚めたばかりの体で無茶をしないで
と懇願するイレーヌさんに

「無茶はしない すぐに帰る」
と一言言い残し
私の返答も待たずに酒場を後にしたのでした

20060712193347.jpg


イレーヌさん…

20060712193411.jpg


そうですよね…
男の人って…
どうして
残される者の気持ちを考えてくれないのかしら
背中を見送る切なさを判っているのかしら…
もう会えなくなるんじゃないかしらって
不安に思いながら日々を送る気持ちなんて…
きっとわからないんでしょうね

イレーヌさんの切なさが
自分のことのように感じられました

でも…
自分が辛いから…と言って
引き止めるわけにはいかないのも
わかっているんですね
命と引き換えにしても目指したい高みがある
たとえエドゥアルドのように
志半ばで倒れることとなろうとも
前に進みたいという気持ちを引き止めるわけにはいかない…
そして
そういう人にふさわしいのは
ともに同じところを目指して前に進んでくれる人

目指すべき場所が違う者は
せめてその歩みを遅らせることのないように
ただ見守るだけ
母親になるしかないんですよね

でもイレーヌさん?
バルタザールさんは「帰ってくる」って
確かに口にされましたもの
イレーヌさんの気持ちはきっと通じてますよ

私はバルタザールさんの母親にはなれないけれど
そしてともに歩む者でもないけれど
できるだけのお手伝いをさせていただきます
そのために
鈍り切った戦闘時の判断や動作を思い出すために
フリゲートに乗ったのです
まだ時は満ちたとは言えませんが
動き出した歯車を止めることはできません

いざパルマへ!
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テーマ:大航海時代Online - ジャンル:オンラインゲーム

2006/07/12 19:43 | 航海日誌 | コメント(0) | Trackback(0) | pagetop↑
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