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二兎も三兎も追うべからず
それはオポルトの酒場で偶然友人に出会ったことから始まった
シャルと黒耀はロンギヌスの槍に関する調査をしようとして
ラテン語を未修得だったことに気づき
アムステルダムからシラクサまで向かう途中だった
黒耀は鋳造を頑張る友人の父に
魚介ピザと仕入れ発注書を差し入れしたところだったので
少し作り置きがしたいとオポルトに寄ったのだった
そこへ海賊服の友人と
東方の衣装に身を包んだ美しい友人が来たのだった

「黒耀君…もしかして地理学11段階とか…ないよね^^;」
海賊服に身を包んだ友人は黒耀にそう聞いてきた
仮にも遠洋探検家と名乗る以上地理学を専攻しているという
予想のもとの問いだったろう

「う…装備の力を借りても8段階までしかないです」
申し訳なさそうに答える黒耀

「この人ねぇ地図職人になりたんですって」
嫣然と微笑みつつ美しい友人がささやいた

「8段階かぁ 俺と同じだな」
海賊服に身を包んだ友人がポツリとつぶやく

『俺…専門家なのに…軍人の副業と同じ段階…』
言葉にはしなくても悔しげな黒耀だった

「地図職人は軍人さんの仮職業としてはなかなか優れているのよ
 操舵と修理が優遇ですから^^」
美しい友人が付け加えた

『俺は…困っている友人の手助けもできない不甲斐無い男…
 普段から取引支援だの俺にできないことはないだのと
 偉そうなことを言ってたくせに…
 俺は…無力だ…』
黒耀の隣りでシャルが友人二人と楽しげに談笑していた
「軍人の副業としては盗賊もなかなかのものですよ」
とかシャルが言ってるが…
海賊服の友人がなりたいのは
地図職人であって盗賊ではないんだよ
黒耀は居心地の悪さを感じていた

シャルに異世界からの誘いがあり
あわただしく友人たちに別れを告げた
普段は名残惜しさを感じるところだが
黒耀は今日だけは心のどこかでほっとしていた…
.





あくる日
黒耀はシャルに宣言した
「俺地理学鍛える」
突然の宣言にシャルは黒耀を諌めた
「いきなりどうしたの?
 昨日お友達の手伝いができなかったのが悔しいの?
 でもね学問を3段階あげるなんて
 そうそう簡単にできることじゃないの」
「俺夕べ調べたんだ
 そうしたら俺が持っていない学問補助装備があるんだよ
 それを使えばあと2段階あげるだけで友達の力になれるんだ」
「だからって…
 そんなに簡単に上がるわけないでしょ?
 私だってずーっと冒険やってきているけど
 宗教学はまだ6段階のままだし…」
「それはシャルがいい加減だからだよ
 あげようと思えば上がらないわけないんだよ
 そんなのんびりしてるからフラガラッハを
 半年以上もお待たせしてるんだよ」
黒耀は触れてはならないシャルの心の棘に触れた
「言ったわね!
 そんなに言うならあげてみなさいよ!」

こうして黒耀とシャルは地理学を鍛える旅に出たのだった

…2日後
黒耀は地理学を8段階まで上げた
「どうだ…やれば…できるだろう…」
げっそりとやつれている黒耀
それは黒耀の修行に付き合わされたシャルも同じだった
「自分ひとりでやり遂げた…なんて思わないほうがいいわよ…
 私が手伝わなかったら…
 こんなに早く学問を習得できなかったんだからっ」
それは黒耀にも否定できなかった
シャルが傍らで手伝ってくれたからこそ
これだけ早く学問を習得できたのだから

後は黒耀が持っていない学問補助装備を入手するだけである
これは簡単なこと
アムステルダムかロンドンで
よく紹介されているスカンジナビア半島の調査をするだけでいいのだから
地図職人への転職を希望している友人は
ロンドンの街角でずっと転職依頼の紹介を求め続けていた
のんびりしてはいられない


「でもね
 その前にロンギヌスの槍についての調査はやっちゃうわよ!
 そもそも東地中海方面に行くのはラテン語を習得するためだったんだから!」
シャルは黒耀が地理学修行をしている間も
ずっとアムステルダムで受けた調査依頼を破棄せずにいたのだった

「わかったよ…とにかくアムステルダムに向かおう…」

そして二人は北海へ向かった
最初にプリマスへと寄った
地理学の修行中に買い集めていた
ダマスク織とダマスカスソード
それに羊皮紙などの特産品を売りさばくためだった

「交易品なんて後でいいじゃないの
 早く移動しましょうよっ」
せかすのはシャル
「相場見るだけだから」
と黒耀は交易所へと走る
「…惨敗だ」
すぐに戻ってきた
赤字こそならないが交易品のほとんどが半値近い相場だった
「さ 出発!」
ロンギヌスの槍についての調査がしたくてたまらないシャル
「あ ドーバー寄って」
「ちょっ…いい加減にしてよっ」
と言いつつドーバーに寄るのはシャルの思いやり
「やった!全部相場が高いぞ」
意気揚々と交易所店主と交渉する黒耀
しかし交易店主はこれ以上の値では買えないと首を横に振る
「くそー
 シャル出直すよ
 ロンドンに1回寄ろう」
こうなると何を言っても聞かないのが黒耀だ
シャルはため息をつきながらロンドンとドーバーを往復した
幸いにして数回に分けた吹っかけ交渉が成功し
交易品の8割近くを売りさばくことができたため
シャルは有無を言わさずアムステルダムへと向かい
ようやくロンギヌスの槍についての調査を進めることができた

満足げなシャル
そしてスカンジナビア半島の調査依頼を探そうとしたとき…
ロンギヌスの槍についての継続調査依頼が紹介されていた
シャルは即座に受けてしまった

「ちょっ…何してるんだよ
 スカンジナビア半島の調査どうするんだよ」
いきり立つ黒耀
「いいじゃないの
 アムステルダムの町の中で聞き込みするだけなんだからっ」
交易品の取引でシャルを待たせた負い目があるため
黒耀も強くは言えなかった
「これだけ…これだけだぞ」
しぶしぶ付き合う黒耀
アムステルダムの町を走り回って聞き込みを済ませ報告
そしてスカンジナビア半島の調査依頼を探すため
依頼斡旋書を使うと…

「ロンギヌスの槍の継続調査…」
「いい加減にしろよっ!」
「…うん これイスタンブールまで行くし…
 私はこの依頼受けておくから
 黒耀頑張ってスカンジナビア半島の調査依頼引いてね」
なんとものんびりしたシャル
いらいらしながら黒耀は依頼斡旋書を何枚も使うが
なかなかスカンジナビア半島の調査依頼は紹介されない

「ロンドンに行こう…」
黒耀は体感的に
アムステルダムよりもロンドンの方で紹介されやすいと思っていた

二人でロンドンに向かうと
すぐにスカンジナビア半島の調査依頼が紹介された
広場の冒険依頼仲介人の横には
地図職人への転職を求める友人の姿が見えた

『…待ってくださいね …俺すぐ11段階になって戻ってくるから…』
黒耀は心の中でそうつぶやくとシャルと共にベルゲンへと向かった

シャルの探検用ジーベックは逆風にも負けずグイグイと進んだ
あっという間にベルゲンが見えた
すると…
港のすぐ近くに白旗を掲げたまま海賊に囲まれた小さな船があった
シャルはすぐ近くに船を停め
「だいじょうぶですか?」
と声をかける
どんなに急いでいたとしても
洋上で困っている船を見捨てて通り過ぎたりしない
それが海で生きる者の掟だ

「だいじょうぶじゃないです(;;」
消えそうな悲鳴のような声
シャルはすぐに艦隊に招きいれ
幾人かの船員を救助し船を修理してあげた
そしてベルゲンの港へ着くと
船長が降りてきた
ジレ姿の可愛らしい女性だった

シャルを押しのけて黒耀が前に出る
「停戦協定状はお持ちではないのですか?
 造船をしているのでたくさん持っているのです
 よろしければ差し上げますよ^^」
黒耀が女性にすかさず停戦協定状の束を渡した
『ちょっ…まるで自分が造船してるみたいな言い方してっ』
シャルが黒耀の脇をつつく
「まぁ こんなにたくさん…ありがとうございます^^」
と女性がお礼を言うと
「いえいえ 女性に尽くすのは英国の男子として当然です」
さらりと言う黒耀
『まぁ…紳士と自称しないだけ自分をわかってるってことね…』

気にする様子もなく黒耀は更にピザをプレゼントしていた
更に更に
「美しく勇敢なスペイン女性に
 花束など贈らせていただいてもよろしいですか?」
と跪いて女性を見上げる黒耀…

『ちょっ…いい加減にしてよ
 お友達が待ってるって言ってたのは
 黒耀でしょ!』
シャルが耳打ちする

『もう無粋だなぁ…
 わかったよ花束だけ ね いいだろ?』
黒耀が目配せしてくる

それからしばらくジレ姿の船長さんと歓談し
やっと黒耀はベルゲンを出航しスカンジナビア半島を調査した

「ふぅ…これで…やっと念願の11段階ね
 おめでとう」
「ありがとう いやぁ なんかもうすごい寄り道しちゃったな
 急いでロンドンの友達のところに行って驚かしてあげよう^^」

びっくりするでしょうねぇ~
だろうねぇ~

などとニヤニヤしながら
お友達に声をかけようとしたとき…
お友達は艦隊を組んで北海を進んでいた

あれ?
ま まさか…

『ひょっとして地図職人転職の紹介してもらえたのですか?』
挨拶もしないままシャルが友人に聞く
かなり動揺しているようだ

『えぇ^^』
友人から晴れ晴れとした返事…


曇るシャルと黒耀の顔…

「ま…つまりは…二兎どころか三兎も四兎も追うから
 こういうことになるわけね…^^;;」

ぐったりとした黒耀は入手した地理学の補助装備を
そのまま銀行の貸し金庫にしまいこみ
アムステルダムの酒場でやけ食いをしたのだった
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テーマ:大航海時代Online - ジャンル:オンラインゲーム

2006/08/10 20:35 | 航海日誌 | コメント(4) | Trackback(0) | pagetop↑
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コメント
Chiaraさん、いらっしゃいませ^^

いつでもいいよぉ^^
声かけてね
俺自身は視認があと1つくらい上がったら商人か軍人になりそうだけど^^;
黒耀 * URL [編集]2006/08/13 19:08
地理学R8なんてすごーい(@@
夏休みからもどったら地図職人紹介してもらおうかなぁ。
自力じゃ出せそうも無いし^^;;;
Chiara * URL [編集]2006/08/13 16:53
シャル:海賊服の男さん、いらっしゃいませー^^
黒耀:いらっしゃいませ^^

シャル:お気になさらないでくださいねー
黒耀:うんうん、こういうことがないと俺の学問放置されっぱなしだしw
シャル:視認も上がりましたし^^
黒耀:いつもシャルに無理して視認&開錠地図を開けさせられて船員減らしてたし、視認が上がったのはありがたいですよ^^;;
シャル:というか黒耀が大きく成長できたのでこちらがお礼を言わなくてはならないです^^;;
黒耀:ありがとうございました^^
シャルファ&黒耀 * URL [編集]2006/08/10 22:18
うあ・・ごめん;
せっかく上げてくれたのにorz

ほんとごめんね・・orz
海賊服の男 * URL [編集]2006/08/10 21:30
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